オートミールは、オート麦、オーツ麦、オートと呼ばれるイネ科のカラスムギ属である燕麦を加工した食品です。栄養価が高く、アメリカやヨーロッパでは、主食として食べられてきました。水、牛乳、豆乳で煮るなどして、朝食代わりの「シリアル」として親しまれています。日本では、栄養価の高さから健康食品として人気があります。

お米やパンと取れる栄養やカロリーは違うの？

日本人の主食はお米やパンですが、オートミールは燕麦の糖の部分が無精製の「全粒粉」のため、栄養価に優れているというメリットがあります。白米は精製された穀物なので、オートミールの方が食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。

そして、小麦が原料のパンには、お米よりもミネラルが多く含まれていますが、バターやジャムなど、脂質や糖質が多い食品と組み合わせて食べる事がほとんどです。カロリーが高く、満腹感も得にくいため、ダイエット中の方は、全粒粉やライ麦パン等を選ぶのがオススメです。

オートミールは、決してカロリーが低い食品ではありません。しかし、GI値が低く、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪を付きにくくします。白米、小麦パンは、GI値が高い食品なので、オートミールの方が炭水化物や糖質制限のダイエットに適しています。

オートミールの美味しい食べ方

●フルーツヨーグルト
オートミールにバナナやキウイなど、お好みのフルーツとヨーグルトを合わせれば、ザクザクとした食感で食べ応えのある朝食になります。甘みを強くしたい時は、ハチミツをプラスすれば栄養価もアップします。

●中華粥

オートミールの香りが苦手な方は、中華ダシでネギ、卵、塩を加えて煮立て、お好みでゴマ油をプラスして中華粥にすると食べやすくなります。牛乳や豆乳に飽きた方にもオススメです。

●お茶漬け

忙しい時でもササッと食べられるのが、市販のお茶漬けの素を使ったお茶漬けです。鮭、わさび等、味の種類も豊富なのでバリエーションが楽しめ、和風ダシで美味しく食べられます。

●ミネストローネ

野菜たっぷりのミネストローネにオートミールを加えて、数分煮たてればボリュームのある一品に仕上がります。手間が掛かるイメージもありますが、玉ねぎ、人参、キャベツなど、お好みの野菜と一緒にトマトジュース、コンソメ、塩、こしょうで煮込むと、簡単ミネストローネの完成です。体も温まるので、寒い季節のレシピとしてもオススメです。