馬油は、多くのメーカーから豊富な種類の商品が販売されています。価格は1,000円以下で買えるものから5,000円以上するものまで幅広く存在します。同じ馬油でありながら、価格の差が大きい理由には、精製方法などの違いにより品質に大きな差があるためです。馬油の効果を高めたい方は、購入後に後悔しないためにも選び方のポイントを押さえておきましょう。

馬油のテクスチャーの違いとは？

馬油は、クリーム状と液状の異なるテクスチャーが販売されています。どちらも保湿力に優れた製品なので、使い心地の好みや使用目的によって使い分けましょう。

クリーム状の馬油は、濃厚なテクスチャーなので手荒れのような乾燥が強い方にオススメです。液状の馬油は、サラサラとしたテクスチャーのため、素早く油分を馴染ませたい髪の毛などへの使用の時にオススメです。

クリーム状の馬油を髪の毛に使用する時は、均一に伸ばすために、手のひらで温めてから使うようにしましょう。手のひらにクリームを取り、手のひらで軽くこすり合わせる事で、体温によりクリームがサラサラのテクスチャーに変わります。

馬油の品質を決める純度の違いとは？

馬油の品質に差が出るポイントは、「精製方法」です。
馬の脂肪を原料とする馬油は、蒸気加熱釜で脂肪を溶かし、ろ過による精製で作られています。その後、専用容器で約1年ほど保管し、液状とクリーム状の馬油に分け、不純物を取り除いて純度100%の馬油に仕上げます。

不純物を多く含む馬油は、ニオイがキツイ、浸透力が低いなどの問題点があります。高純度で精製された純度100%の馬油は、ニオイがなく浸透力に優れ、有効成分がしっかりと閉じ込められています。美容面での効能を発揮しやすいので、馬油を選ぶ時は純度の高い製品を選びましょう。

馬油を使った製品選びの注意点

馬油製品の中には、純度が低く少量のみを配合した馬油入り商品があります。馬油以外の美容成分を配合した馬油入り化粧水や馬油入り美容クリームは、肌のコンディションや目的に合わせたピンポイントのスキンケアが行えます。

ただし、馬油そのものの効能は低く、防腐剤などの添加物も含まれるので、デリケートな肌質の方は、余分な成分を含まない肌に優しい100%馬油の使用がオススメです。馬油はビタミンEが含まれるため酸化しにくく、純度100%の馬油は防腐剤なしでも長期保存が可能となっています。