高カカオチョコレートが血糖値の改善が期待できるのはなぜ?
チョコレートと言えば、とても甘いお菓子なので糖質が多く、健康とは無縁のような食べ物にも思えます。しかし、「高カカオチョコレート」には、健康面での向上に期待が持てるという研究データが、数多く報告されています。普通のチョコレートと比べ、高カカオチョコレートにはどのような効果があるのでしょうか?
高カカオチョコレートとは?
高カカオチョコレートとは、チョコレートの原料となる”カカオ成分が70%以上”のダークチョコレートのことです。
お店でよく見かけるチョコレートは、カカオ成分が30~40%と低く、甘く優しい味わいである事が特徴です。高カカオチョコレートは、カカオ濃度が高いため、ビターでほろ苦い味わいですが芳醇なカカオの香りが漂います。
高カカオチョコレートの健康効果
高カカオチョコレートは、カカオに含まれる「カカオポリフェノール」を効率良く摂取する事ができます。カカオポリフェノールには、抗酸化作用を持つ健康成分のため、さまざまな健康美容効果が期待できます。
①血糖値の上昇を抑える
高カカオチョコレートには、血糖値の上昇を抑える働きがあります。カカオ70%以上の高カカオチョコレートを少量ずつ長期的に摂取する調査では、糖尿病診察のポイントとなる「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」の低下傾向が確認されています。
また、高カカオチョコレートには、食物繊維が豊富に含まれています。糖質の吸収と消化を緩やかにする働きがあり、血糖値の急激な上昇を抑える糖質制限ダイエットを行っている方にもオススメです。ダイエット中は、原則甘いお菓子はNGとされていますが、高カカオチョコレートは糖質も低いので、1日に少量程度の摂取なら太りにくくしてくれるお菓子です。
②動脈硬化、高血圧の予防改善
高カカオチョコレートの摂取は、生活習慣病予防に効果的です。
カカオポリフェノールには、LDLコレステロールの酸化を防ぎ、血液の流れを良くする働きがあります。血液がサラサラになり、動脈硬化の予防・改善が期待できます。
また、高血圧の方が高カカオチョコレートを摂取する事で、血圧が低下し、正常値に戻りやすくなる研究調査も出ています。これまで、生活習慣病を防ぐためには、青汁の原料となるケールや小松菜など、苦い葉野菜などが推奨されてきましたが、チョコレートなら甘みがあるので、食事のストレスを感じる事なく無理なく続けられます。
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