鮭が持つ抗酸化作用と切り身を美味しく食べる下処理について
鮭は意外にも美容食だった!皮まで食べきる豆知識
秋から冬にかけてスーパーでも見かけることが多くなる鮭。
ありふれたものと思うかもしれませんが、その美容効果にも注目が集まっています。
旬の鮭を食べて、キレイに冬を越してみませんか?
美容に注目のアスタキサンチンは鮭にも!
某スキンケアで有名になった美肌成分にアスタキサンチンがあります。
どんな効果があるのかというと抗酸化作用が高いので活性酸素の除去に役立つんですね。肌の老化を遅くしてくれるので、若々しい肌をキープするのにオススメです。
鮭の身はほんのりピンクになっていますが、この色がアスタキサンチンだといわれています。
また、免疫力アップや回復力アップにも役立つので、気温が低い冬に風邪を引きにくくなることも期待できるでしょう。
目の疲れにも効果的なので、パソコン仕事やスマホを見ることが多い人が食べるのに最適な魚です。
悪玉コレステロールを減らして、血流の改善もするので、健康に良い効果でも注目されていますよ。
若返りのビタミンといわれるビタミンEの500倍くらいの抗酸化力を持っているので、若々しく過ごしたい人には食べて欲しいですね。
コラーゲンたっぷりの皮を残すなんてもったいない!
鮭は切り身で焼いて食べることが多く、皮は焦げたりして残す人が多いのではないでしょうか?
コラーゲンがたっぷり入った皮を捨ててしまうのはもったいないですよね。
「コゲはがんの原因になる」と聞いたことから食べない人がほとんどです。確かに肉や魚など動物性の食品が焦げたときはあまり食べないほうが良いでしょう。
医師の話では、「1日1トンくらいのペースで食べ続けないと、すぐにがんになるリスクがあるとは言えない」という説もあります。
ほんの少しのコゲならあまり気にしなくて良いということでしょう。
焼き方や焼き時間などに注意していると、鮭の皮もひどく焦げることはありません。できればコラーゲン摂取にも皮まで食べるのがオススメです。
鮭は産地で旬や味が変わるの?
鮭というと北海道のイメージがあると思います。
2005年には、スーパーなどで販売している鮭のうち、養殖物が65%を超えていますので、もしかすると養殖の鮭を食べているかもしれませんね。
天然と養殖を併せて考えると、ノルウエー、チリ、アメリカの順に多く、日本の鮭は全体の10%にもならない程度です。
そのうち身近な種類は、ベニサケ、シロサケ、カラフトマスが代表的なものになるでしょう。
北海道で水揚げになるのは9~10月頃にピークを迎えます。川に戻ってくる鮭を海で網にかけるという方法ですね。
また、冬ではなく5~8月頃に戻ってくる鮭も一部いて、時期がずれることから「ときしらず」として売っていることもあります。
産卵前で脂がのっていますし、川を上る(遡上する)ための体力を蓄えていて栄養豊富なことから、とてもおいしく食べられます。
生の切り身は味見ができない…おいしく食べる下処理
切り身で売っている鮭は、塩漬けになっていたり、生鮭だったりします。
それぞれに表示はしていますが、料理をしてみたら思っていたよりもしょっぱいと感じることはありませんか?
そこで、おいしく食べるための鮭の下処理をご紹介しますね。
切り身に染みこんでいる塩気を抜くには、真水につけるだけでは不十分です。そこで薄めの塩水を作って鮭の切り身をつけておきます。
この時に水だけでなく、みりんと料理酒を入れるのがオススメです。
鮭の切り身が4枚なら、水2.5カップとみりん大さじ1杯、料理酒大さじ2杯の割合にすると、旨みを逃さずに塩抜きできるそうです。
塩鮭として売っているなら1日くらい、生鮭なら2~3時間くらいつけるのが理想的です。1日つけておくなら途中で水を替えることがオススメされていますね。
以上のように、先に下処理をしていると焼いても良し、シチューやグラタン、フライなどにも使いやすくなると思います。
鮭のアスタキサンチンやコラーゲンは、加熱しすぎると減少しますのでほどほどの火加減で食べると効果的です。
また、煮るとお湯に溶け出る可能性があるので、シチューや鍋にして汁ごと食べた方が美容にも良いでしょう。
おわりに
秋から冬にかけておいしい鮭の美容効果と食べ方をご紹介しました。
調理方法によって美肌効果が変わりますので、ほんの一手間加えてみて下さい。
風邪などへの抵抗力をアップすることも期待できますので、快適な冬を過ごすにもオススメの食材ですよ。
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