保湿剤ワセリンとは？

「ワセリン」は、石油を原料に高純度で精製したオイルです。石油と聞くと肌に悪いのでは？と思われがちですが、石油はもともと植物油のため、ホホバオイルやオリーブオイルと同じように自然派オイルです。

そのため、副作用のリスクがほとんどなく、ワセリンは赤ちゃんから大人まで使える事から、肌トラブルを招くことがない保湿剤として人気を集めています。

肌への刺激が少ないのでデリケートな肌質の方にも使え、まぶたのような薄い皮膚の部位にも使用が可能です。ワセリンは、軟膏剤として医療現場でも使われており、ドラッグストアでも手軽に手に入る安心＆低価格が魅力となっています。

ワセリンのデメリット

副作用のリスクが少なく肌に優しく保湿ケアができるワセリンですが、ベタ付きがあるため使用感が良いとは言えません。また、ワセリンは万能の保湿剤という訳ではなく、肌の表面に油分を張り、水分蒸発を防いで乾燥を守る働きがあるものの、水分保持をする力はありません。

そのため、ワセリンを塗るだけでは、一時的な乾燥から肌を守ることしか出来ません。
ワセリンで保湿ケアを考えている方は、ワセリンのメリットだけではなくデメリットについても知っておくことで、正しい保湿ケアが行えます。

ワセリンの選び方

ワセリンには副作用のリスクがないとされていますが、精製純度が低いものは皮膚かぶれの原因となります。ワセリンには、いくつか種類があります。

黄色っぽいワセリンは低価格ではあるものの精製度が低くなりますので、乾燥による肌トラブルを引き起こしている方にはおすすめできません。白いワセリンは精製度も高く、炎症を起こしている肌にも使えます。

さらにデリケートな肌質の方なら、より精製度の高い「プロぺト、サンホワイト」がおすすめです。

おわりに

ワセリンは、アトピーの患者さんにも使用される保湿剤です。低刺激のシンプルスキンケアを始めたい方は、ワセリンの特性を踏まえて、毎日の保湿ケアアイテムとして使ってみてはいかがでしょうか？