お年始の挨拶とマナーで服装や手土産にも気配り
お年始の挨拶には個人宅に伺うものと、営業職がお取引先に伺うものなどにわかれています。
いずれの場合も年始の御挨拶に相応しい服装やマナー、手土産の作法があり、年の初めだからこそしっかりと気配りをすることは欠かせません。
もし、先方に対して失礼があると、お互いに1年を嫌な気分で過ごすことになるでしょう。
今後のお付き合いに支障がないように、大人のマナーを身につけてはいかがですか?
お年始の挨拶って古くさいからしなくて良いのでは…?
個人宅へのお年始の挨拶に行くとしたら、自分よりも目上・年上の人のお宅が中心になると思います。年代にもよりますが、礼儀やマナーに厳しい人がまだまだ多いですね。
両親や義理の両親、会社の上司などこれからもお付き合いのある人が相手なので、「古くさい習慣だから止めます」とはいえないものです。
お正月に挨拶に訪問する御年賀の由来は、歳神様を毎年お迎えし、そのタイミングに合わせて仏壇や神棚にお供え物を持っていった習慣から始まっています。大人が相手の時は御年賀の品を持参しますし、その訪問先に子どもがいればお年玉をあげる習慣が昔から続いているのです。
子どもの時から、お年玉の恩恵を受けている以上、お年始の挨拶を疎かにするのはいかがなものかと思いますよ。
お年始の挨拶はどんな服装が良いの?
お年始の挨拶はいつまでに行くかというと身内ならお正月三が日のうち(1月3日まで)ですし、会社の上司などお世話になっている方の家には松の内(1月15日)までといわれています。松の内というのは門松が出ている間をいいますが、地域によって1月7日までの場合もあるので確認して下さい。
お年始の挨拶は由来も考えれば立派な儀式のようなものです。服装もカジュアルすぎては失礼になりますね。かといって、和装礼服で伺うのは仰々しい印象になります。
礼装であれば構いませんので、男性はスーツ、女性はワンピースで十分でしょう。もちろん、女性は和服を着ても構いませんが、着物を持っていないとか着付けができないとしたら無理をする必要はありません。
頑張って和装で訪問したのに途中で帯が苦しくて、具合が悪くなったという話も聞きます。それでは先方にご迷惑をおかけすることになりますね。
また訪問時間は、午前中は忙しい時間なので避けて下さい。また、昼食の時間は避けるのが常識です。そこで13:00~16:00くらいの間にして、帰るときも先方に夕食の気遣いをさせないようにサッと帰るようにしましょう。
お年始の挨拶で失敗しないお土産選び
お年始の挨拶に手ぶらで訪問することはありません。
挨拶の品を持参するのですが、こういったものにもマナーがありますし、センスが出るところなので手抜きはできませんね。
お歳暮やお中元のように同じ品を選びがちですが、相手のことを考えて選んでいることが伝われば十分です。ご家族の好みも合わせてリサーチしておきましょう。
お子さんがいらっしゃるならお菓子などデザート類とか、紅茶の好きな上司なら好みの紅茶ギフトを選んでも良いでしょう。
そして熨斗を付けるのを忘れないようにしてください。紅白の蝶結びになった水引が付いている熨斗に「御年賀」と送り主の名前を書き入れます。松の内にご挨拶に行けなければ「寒中見舞」と送り主の名前を書いておけばいいですね。
「寒中見舞い」というのは、寒いから寒中という意味ではありません。1月5日頃の小寒から2月3日頃の大寒までの期間を寒中と表しています。
ここでお土産を買っちゃダメ!という理由
お年始の挨拶に行くときは事前に伺う日時の連絡をして、あらかじめお土産の用意もしておくものです。
しかし、持参する品が用意できず当日に購入しなくてはいけないことがあると思います。この時の注意点をご紹介しましょう。
訪問先の最寄りのお店では購入しないのが鉄則です。お住まいのエリアなら、その地域の事情は良く知っているでしょう。もし、有名なケーキ店などがあるとしても、訪問先では食べ慣れたものとなっていて、贈答品として喜んでもらえない可能性もあります。一番困るのは、値段がわかってしまうことなので、お土産を買う場所にも配慮が必要ですよ。
まとめ
お年始の挨拶に伺うときの服装やマナー、お土産に関しての豆知識をご紹介しました。
きちんとマナーや仕来りがわかっていれば、背伸びをしたことまでする必要はありませんし、堅苦しいと思っていた年始の挨拶もストレスを感じることなく実践できると思います。
地域や年代によっては、目上の人と考え方の違いがでますので、周囲と相談しながら準備をするのがオススメです。
Your Message