青春18きっぷで旭川発のモデルコース(2人で1泊編)
青春18きっぷは1人1日(回)2,370円として5回利用できるお手頃な切符です。
5人まで一度に利用できますので、5人グループで1日間乗り放題にしてもかまいませんし、2人で利用するなら2日間乗り放題としても利用できますので、これなら1泊旅行もできますね。
移動距離が長い旭川発の青春18きっぷモデルコースは、宿泊を含めたプランでご紹介します。
旭川をスタートしてリーズナブルなお宿まで
「旭川駅」8:08の普通列車名寄(なよろ)行きに乗って「士別(しべつ)駅」まで移動します。9:21に到着しますので、そこから少し遠出の観光をしてみましょう。
士別市はサホーク種という羊の肉でも有名で、首都圏にも出荷していますがとても値段が高いです。地元なら美味しくリーズナブルに食べられますよね。
『羊と雲の丘レストラン 羊飼いの家』まで「士別駅」から歩くと50分くらいかかりますが、ジンギスカン丼やラムバーグのスープカレーが1,200円、新メニューの大地の恵みのカツレツは1,500円で堪能できます。
レストランは11時開店なので歩いていってもいいのですが、ちょっと遠いなと思う人はタクシーを呼んで移動しても良いでしょう。車だと10分間で到着します。タクシー料金は1,650円くらいかかりますけど2人で乗るなら1人あたり825円の割り勘ができるでしょう。
レストランが開くよりも早く到着した人は、近くに体験工房の『めん羊工芸館 くるるん』があり、羊の毛でクラフト作りが体験できます。4~10月は9:00~17:00、11~3月は10:00~16:00の営業です。水曜日が定休日なので注意してください。
ブローチなら500円、ペーパーウエイトなら300円と、それぞれ別売り100円のニードルが必要です。30分くらいで体験終了となっているので時間の調整にもオススメですよ。
次に「士別駅」から「日進(にっしん)駅」に向かいます。13:37「士別駅」発の普通列車名寄行きに乗ると13:59に「名寄駅」に到着します。16分後の14:15「名寄駅」発の普通列車稚内行きに乗り「日進駅」には14:19に到着します。
青春18きっぷの旅はお宿もリーズナブルに
「日進駅」からは徒歩1分で『ゲストハウス日進』、徒歩5分で『なよろサンピラー ユースホステル』に到着します。いずれかの予約をしておくと格安で宿泊できますよ。
『ゲストハウス日進』なら2人部屋の素泊まりで夏は3,000円、冬は3,500円です。朝食は別途500円、夕食は800円で追加できます。
また、『なよろサンピラー ユースホステル』ならツインの素泊まりで4~10月は3,780円、11~3月は4,080円です。チェックインは16:00からとなっています。
「日進駅」には14:19に到着するため荷物を預かってもらうなどして周辺の散策をするのもオススメです。
散策コースが充実していてスポーツ向けの公園もあります。1時間強歩けるようなら『ナイオロップの滝』を見に行ってもいいでしょう。ナイオロップはアイヌ語で、名寄の名前の由来になっています。「ナイ・オロ(川・の処)」という言葉が先にあって、音に合わせた漢字を当てはめています。この方法で地名がついた場所が北海道にはたくさんありますよ。
夜は「日進駅」から歩いて32分くらいのところに『なよろ市立天文台きたすばる』があります。北海道大学所有となっている1.6mのピリカ望遠鏡があり、いつもは夜空の見学もできます。2015年9月28日に落雷があって現在はまだ復旧していません。ピリカでの展望会はなくても名寄市の50cm望遠鏡での展望会は実施していますので、夜空を長めに行くのも良いでしょう。
4~10月は13:00~21:30、11~3月は13:00~20:00と営業時間が異なりますので気をつけてください。
2日目は日進駅発で稚内へ向かおう
2日目は「日進駅」からスタートします。天塩川(てしおがわ)温泉に行きたいのですが、営業時間の10:00に併せた電車がないので、その先の「音威子府(おといねっぷ)駅」にルートを変更します。7:55「日進駅」発、普通列車稚内行きに乗ると8:52に「音威子府駅」に到着します。
ここでは、地元の玄そば粉を使っている蕎麦がオススメです。色が真っ黒で、香りも素晴らしいと有名な蕎麦ですよ。駅舎内には『常磐軒』があり、かけそばなら500円くらいで食べられます。
ちょっと遅い朝食が済んだところで、今度は「音威子府駅」9:58発、普通列車名寄行きで、「天塩川温泉駅」まで逆方向に戻ります。10:07に「天塩川温泉駅」に到着して、そこから歩いて10分くらいのところに温泉施設があります。日帰り入浴は400円とリーズナブルなのに、大自然の絶景を楽しめる露天風呂に入れます。
13:28に「天塩川温泉駅」発、普通列車稚内行きに乗り「徳満(とくみつ)駅」まで行きます。16:09には到着します。この駅でオススメなのは歩いて11分くらいのところに『宮の台展望台』です。天気と視界が良ければサロベツ原野を一望しながら利尻富士まで眺めることができます。
利尻富士とは利尻島にある利尻山のことなのですが、富士山のように左右対称できれいな形なので、このような通称で呼ばれています。
この時間の到着だと展望が微妙なところですが、9月下旬から2月下旬くらいは日没と重なりいい景色ではないかもしれません。そのほかの時期で天気が良ければ夕映えの絶景に出会えるかもしれませんね。
景色を満喫したら「徳満駅」に戻って18:04発、普通列車稚内行きで終点の「稚内駅」に向かいます。18:45に到着しますので、夕食に海の幸を並べるのも良いでしょう。
おわりに
旭川発で稚内に向かう青春18きっぷのモデルコースをご紹介しました。
見所やご紹介したいスポットはまだまだあるのですが、青春18きっぷのルールと、北海道の移動距離は兼ね合いが難しいかもしれませんね。
人数などでも調整できますので、今回のように2人が1泊するプランで「青春18きっぷを使い倒す!」というのもオススメでしょう。
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