函館をスタートして青春18きっぷを使い倒そうと思うなら、道南観光がおすすめです。
あまり知らない駅名などもあり、ピンとこないかもしれませんが地図をチェックしてみるとわかりやすい配置になっています。

函館から早朝に出かけて道南を満喫しよう！

9月現在の時刻表を参考にしながら、青春18きっぷを使った道南の旅に出ましょう。
道南という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、北海道の大まかなエリアを指すときに、道央・道北・道東・道南とわけています。
函館は道南エリアで、北海道の南側でエビフライのしっぽのような部分をいいます。
まず、「函館駅」を6：06に出発する上磯行きの普通列車に乗るところからスタートしましょう。
正直なところ、北海道の中でもかなりの中心地ではない限り、朝早くから営業しているところはとても少ないです。そこで、まず「清川口駅」で降ります。6：28の到着ですね。
清川口駅周辺には、それほど目立って面白いものは見当たらないのですが、神社など時間にかかわらず行ける場所が多いです。
「清川口駅」から5分の所に有川大神社、そこから2分で廣徳寺、さらに2分歩くと東光寺、12分歩くと上磯八幡宮まで巡ってくることができます。上磯八幡宮から清川口駅までは10分くらいで戻れます。
トータルで31分くらいの散策コースで、次の電車の時間（7：12）にはちょうど良いでしょう。
「清川口駅」7：12発、木古内行きに乗って、今度は「泉沢駅」で降ります。
ここでおすすめなのが“サラキ岬”です。歴史に詳しい方はご存じかもしれませんが、江戸の末期から明治の初めに起こった戊辰戦争で沈没した咸臨丸という船があります。その復元が展示されている場所です。
また、季節があえばチューリップ畑も満開になって、非常に美しい景色が見られます。

あれ!?もう引き返すのかと思いきや

「泉沢駅」から8：30発の函館行きで「渡島当別駅」までいきます。
『あれ？もう函館に向かっちゃうの？』と思うところですが、このまま「木古内駅」に向かう電車を待つのは時間のロスなので、あえて引き返して時間を有効活用して下さい。
「渡島当別駅」の周辺には、”トラピスト修道院”があります。駅から徒歩で25分くらいの場所ですが、散策には良い距離だと思います。
ここには十二使徒のステンドグラスなどもありますし、4～10月なら9：00～17：00の間で、修道院ソフトクリームが食べられます。ほかにもトラピストバターやトラピストジャムが販売されていてお土産にもぴったりです。持ち歩きに邪魔にならないサイズです。
「渡島当別駅」から11：10発の木古内行きで「木古内駅」までいきます。この方面での最終駅ですよ。
11:31着と、ちょうどいい時間なのでランチタイムにしてはいかがでしょうか？
おすすめのお店がたくさんありますが、中でも“蕎麦処 瑠瞳”は、ボリュームもあって接客がいいという口コミが多いです。ボリューム中心なら、そばとカレーのセットや、そばと焼き肉丼セットが900円くらいでリーズナブルです。はこだて和牛弁当は1,000円で、テイクアウトして食べることもできます。テイクアウトするなら事前に電話連絡するとスムーズでしょう。
すぐ近くには“スイーツギャラリー北じま”があります。ここはお土産を買うのにいいですよ。いかにも新撰組関連のお土産として、みそぎパイや奉行所もなか、ほかには北海道産のバターをたっぷり使っている焼き菓子もあります。スタイリッシュな外観と違って、店内はポップな感じになっていますね。

さて、いよいよ函館にUターン

ゆっくりとしてから「木古内駅」15：12発、函館行きに乗ってゆっくりと景色や会話を楽しんで下さい。
ここから1時間くらいは電車に乗ったままで、「五稜郭駅」までいきます。到着は16：16ころですね。
“五稜郭公園”には、復元された函館奉行所があります。もし見学したいなら、4月1日から10月31日までなら9：00～18：00まで、11月1日～3月31日までは閉館時間が17：00に変更されます。「五稜郭駅」から“五稜郭”までは歩くと30分前後かかるので、季節によっては時間ぎりぎりになるかもしれませんね。入場料金は、学生証提示で1人250円です。
もし、時間に間に合わなくても、「五稜郭駅」で降りた価値はなくなりません。
函館を初めとして道南にしかないハンバーガーショップのラッキーピエロが周辺にあるからです。
100種類以上のオリジナルメニューがあって、ハンバーガーもズシっと重たいボリュームなのに、美味しくてリーズナブル（350～800円）。オリジナルカレー（390円）やほかのサイドメニューも充実しています。シルクの入ったソフトクリーム（220円）も、ラッキーピエロならではのメニューです。
「五稜郭駅」からは、18：07、20:05、21:19、最終で22:46発で「函館駅」まで帰りましょう。

おわりに

函館からスタートする、青春18きっぷのモデルコースをご紹介しました。
早い時間から出かけて営業時間が合う場所を選ぶなど、ちょっと工夫をするだけでかなりの場所まで行けるでしょう。
ご紹介したほかにも観光スポットや名産品などがたくさんあるので、情報をチェックしてみて下さい。