缶野菜ジュースの賞味期限を理解して上手に野菜を摂ることを考る

公開日：2015/09/15

保存にも便利な缶野菜ジュースにも、当然ですが賞味期限があります。
賞味期限は美味しく飲める期間だと決まっていますが、栄養や成分に変化が出るのか気になるでしょう。
そこで缶野菜ジュースの賞味期限について考え直してみましょう。

缶野菜ジュースの賞味期限は厳守しますか？

缶野菜ジュースには賞味期限が決められています。
以前は2年間を目安にしていたメーカーが多かったのですが、東日本大震災以降は、その需要もあって賞味期限を3年に伸ばしたメーカーもありますね。
同じ製造方法で賞味期限だけ延びたのなら不安ですが、各メーカーでは年数が長くできる工夫をしているので安心して良いでしょう。
例えば、缶に野菜ジュースを入れてパッケージを閉じるときに、中に入る酸素を少なくすることで品質を維持する技術も使われています。
今後も技術が進めば缶野菜ジュースの賞味期限はもっと長くなるのかもしれません。
災害に対して備蓄するケースでは、2年間の賞味期限は短いと考えて、いろいろな缶野菜ジュースのメーカーでも取り組みが始められているんですね。

缶野菜ジュースは賞味期限を過ぎても飲めるのか

ご紹介したように缶野菜ジュースの賞味期限は3年程度を目安にしています。
実際にパッケージを確認すると、3年以上先の日付がパッケージに記されている場合もありますので、かなり保存がきく飲料になったと思います。
私たちの身の回りにある食品は、「賞味期限」と「消費期限」にわけて表示が作られていますので、ここが勘違いの元になりますが、賞味期限は美味しく食べられる期間を示したものです。
1日過ぎたら食べられなくなるということではありませんね。
ただし、缶野菜ジュースの場合、中に入っている栄養の効果を期待している人も多いでしょう。
缶の中に入っていてもやはり鮮度には変化が出ますので、野菜ジュースの栄養効果が欲しいと感じるなら早めに飲むことをおすすめします。
栄養成分によっては賞味期限ぎりぎりになると、含有量が半減することもあります。
現在は賞味期限を1日でも過ぎれば捨ててしまう人がほとんどです。食べられる・飲めるのに廃棄するのはもったいないことですね。

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缶野菜ジュースの賞味期限が注目される理由

保存食としてはサポート的な存在の缶野菜ジュースですが、賞味期限にも注目されるのには理由があります。
東日本大震災でも、あるメーカーの野菜ジュースを配ったところ、かなり多くの方に喜んでもらえたそうです。
交通などが不便な状態になれば食品を運んでいくのは難しいですし、野菜などの生鮮食品を新鮮な状態で保管しておくのも困難です。
野菜不足からビタミン類が足りなくなり、健康問題に繋がるため、缶野菜ジュースでの栄養補給が期待されています。
非常時には普段の食生活のようにバランス良く栄養を摂る余裕が持てないケースが多いので、缶野菜ジュースの備蓄を真剣に考えるようになったんですね。
備蓄していた缶野菜ジュースの賞味期限は、定期的に確認しながら入れ替えるのがおすすめです。
1本使ったら1本買い足す方法でも良いですし、箱買いをした方がコストの負担を軽くする場合もあるので、ご家庭にあわせた方法を選びましょう。

備蓄用に缶野菜ジュースを買うなら値段より賞味期限

缶野菜ジュースもスーパーなどで特売になっていることがあります。
日本の商店・スーパーには「三分の一ルール」があって、賞味期限の1/3が過ぎる前に売り切ってしまおうとする慣習が残っています。
そのため賞味期限の1/3あたりに特売などで販売する傾向もあるのです。
値段重視で備蓄用の野菜ジュースを購入すると、思っていたよりも賞味期限が短いと気付くケースも見られます。長期保存をするのなら、コストよりも賞味期限重視で選んだほうが結果的にムダを省くことになるでしょう。